マライア・キャリー

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マライア・キャリーについて

2016年の大みそかにニューヨークのタイムズスクエアから生中継されたカウントダウンライブで、失態ともいえるパフォーマンスを披露してしまったマライア・キャリー。彼女は翌朝ソーシャルメディアで、 「クソみたいなことって起こるものでしょ」と毒づくように自らの言い分を総括した。一体それ以外に何が言えただろうか? 30年以上のキャリアを持ち、ソロアーティストとして史上最多の全米1位シングル数を誇り、女性のソングライターとしては、誰よりも多く作曲家やプロデューサーとしてクレジットされているマライアは、まさに正真正銘のディーバと呼ぶにふさわしいだろう。彼女の楽曲は、親密に語りかけるようなシンガーソングライター的な側面と、大衆にアピールするポップ性の両方を併せ持って人々を魅了する。確かにマライアは、いくつかの不運も経験したが、彼女のような毅然(きぜん)とした態度でそれを乗り越えた人間はそうそういない。 かつて本人も定かでないと発言したことがあるが、マライアは、1969年か1970年のどちらにロングアイランドで生まれた。アレサ・フランクリン、スティーヴィー・ワンダー、グラディス・ナイトといった名曲の数々を聴きながら育った彼女は高校卒業後、ニューヨークに移り住み、そこで複数の仕事を掛け持ちしながら、当時の共作者であったBen Marguliesと一緒に、彼の父親が経営する家具工場でデモ制作を行った。その後、彼女の放った数々の大ヒット曲は、時代のカルチャーに多大な功績を残すことになる。ダンスとゴスペルの影響を取り入れた初期曲の「Someday」「Dreamlover」から、クラブ向けの「Fantasy」「Honey」、さらに「Forever」「Always Be My Baby」といったバラードまで、ポップ、ヒップホップ、R&Bといった多彩なジャンルを自由に行き来しながら、スイートでエモーショナルな高揚感を紡いできた。一方シンガーとしては、一音節を長い一音で歌い切るテクニックを用いた独自の“メリスマ”スタイルで、マライアはポップボーカルの概念も再定義してみせた。“Mimi”(ミミ)や“The Elusive Chanteuse”(定義不可能なシャンテューズ)、“The Imperfect Angel”(不完全な天使)など、さまざまな肩書きをこれまでのアルバムタイトルで掲げてきた彼女。だがやはり、その存在を言い表すには“マライア”という言葉だけで十分なのかもしれない。

ジャンル
ポップ

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