銀杏BOYZ

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  • 君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命

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  • はじめての 銀杏BOYZ

銀杏BOYZについて

表も裏も隠すことなく、裸の心をロックで叫ぶバンド、銀杏BOYZ。峯田和伸(Vo)の歌声は余計な装飾なしで聴く側の内面に刺さってくる。心をかき乱されてしまうリスナーもいるかもしれないが、そんなふうに音楽を通じて生のコミュニケーションをするのが峯田のやり方である。そしてもしあなたに何か響くものがあれば、銀杏BOYZの歌はかけがえのないものになる。うそや偽りゼロの関係性で成り立っているバンドなのだ。そんな峯田のあり方は、基本的には前身のGOING STEADYの時代から変わってはいない。しかし2003年の解散後に再びバンド活動を目指した彼は、この銀杏BOYZで初期衝動というものをとことん追求した。楽曲がいかに自分自身を歌っているか、メンバー同士の間に熱い感情はあるか、ライブは毎回すべてを出し切れているか。この愚直なまでのスタイルが、以前からのファンを引き付けるだけでなく、新しいリスナーを数多く呼んだ。その奔放さは2005年、『DOOR』と『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』という2作のファーストアルバムの同時リリースでピークに達する。バンドのすべてをたたきつけるようなパフォーマンスは各会場を過熱させ、ファンの熱狂は跳ね上がった。大人になりきれないし、なる気もない。わがままやって、無茶をして、明日なんかより今この時を全力で生きたい。銀杏BOYZの衝動一本やりのエネルギーは異様な興奮を招いた。この無鉄砲さが摩擦を生むようになったのも無理はない。暴れまくった峯田がライブ中に骨折してツアーが延期になったり、フェスティバルで勢いに乗りすぎて問題行動を起こしたりと、バンドの運営がスムーズに行かなくなる事態が増えた。新曲の制作も難産が続き、作品のインターバルが空いて、活動は停滞した。その結果、通算3作目となるスタジオアルバム『光のなかに立っていてね』を発表したのは前作から9年後で、この間に峯田以外のメンバーは脱退。銀杏BOYZはバンド形態でなく、サポートメンバーを入れた編成でライブを行うことを発表する。峯田の無謀な理想は道半ばで途切れ、一つの理想が幕を下ろしたかのように思えた。しかしここからの銀杏BOYZは憑き物が落ちたように軽やかな活動に入った。何かにこだわりすぎることなく、「恋は永遠」のようなポップなラブソングもリリースし、峯田の表情は肩の荷を下ろしたようにすがすがしくなった。上昇気流に乗った銀杏BOYZは、2017年には初の日本武道館公演を成功させる。このころにはNHKのドラマ『ひよっこ』に出演するなど、峯田は俳優としての活動もおなじみになっていった。いつも血走った目をすることはなくなった。しかし峯田和伸はその後も恋の歌を歌い、時にはステージで叫び倒すことだってある。そして裸の心を歌い続けていることは、変わりがない。銀杏BOYZはちょっとだけ大人になったのだ。

出身地
Yamagata, Japan
結成
2003年1月
ジャンル
ロック

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