鈴木このみは、弱冠15歳でメジャーデビューを果たして以来、数々のアニメ主題歌を担ってきたアニソンシンガー。力強い歌声を一番の武器に活動を経る中で、もともと高かった歌唱の技術にさらに磨きがかかり、幅広い楽曲を豊かな表現で届ける歌手へと成長した。2011年、アニメソング限定のオーディション大会でグランプリを獲得。2012年春に15歳にして、テレビアニメ『黄昏乙女×アムネジア』のオープニングテーマ「CHOIR JAIL」でメジャーデビューを果たす。鈴木の歌の魅力としてまず第一に挙げられるのは、やはりどんな楽曲にも力負けしないパワフルさだろう。特にテレビアニメのオープニングを飾るような、テンポの速い重厚なロックナンバーとの相性は抜群で、「Redo」「This game」をはじめとするさまざまな人気曲を生み出してきた。また、デビュー時から難解なメロディを歌いこなすテクニックも併せ持っており、瞬く間にアニソンシーンにおける重要シンガーの一人に。さまざまなジャンルのサウンドに挑戦し続け、バラードから温かなミドルナンバー、ミステリアスかつダンサブルなものまで、多岐にわたる楽曲の魅力を増幅させて表現するシンガーになっていった。2020年末には声帯結節の手術を受けた影響で短期間休養したものの、年明けには復帰。休養後に出場したアニメソングフェスティバルではパワーアップした歌声でファンやアニソンリスナーを安堵（あんど）させた。以降もコンスタントにリリースやライブを重ね、活躍を続けている。