吉川晃司

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吉川晃司について

最高のボーカリストの一人であり、最高のロックスターの一人。一般的には俳優としても知られる吉川晃司だが、真骨頂を発揮するのはやはりシンガーである時だろう。その強烈な存在感とかっこ良さは万人が認めるところである。学生時代に水球選手として活躍した彼は、1984年、18歳で「モニカ」でデビューした当初から堂々とした肉体美を持ち、歌いながら派手なアクションを見せてきた。テレビ出演や幾多のコンサートでパフォーマーとして鍛えられながらキャリアを積み上げ、「サヨナラは八月のララバイ」「LA VIE EN ROSE」(以上1984年)、「You Gotta Chance~ダンスで夏を抱きしめて~」「にくまれそうなNEWフェイス」(以上1985年)、「せつなさを殺せない」(1992年)など多数のヒット曲を放つ。1988年から足掛け3年の間に布袋寅泰とのロックユニット、COMPLEXの活動があったのも特筆すべき出来事だ。自らがロックスターであると自覚する吉川はプロデューサー的な視点も併せ持っていて、それが端的に表れたのがシンバルキックである。彼のライブには世代や性別を超えた聴衆が集まるが、その誰もが固唾をのんで見つめるこのアクションはコンサートの山場に設定されており、身体を張って全力で立ち向かうこの人らしさが集約されている。曲がったことが大嫌いで、やせ我慢をしてでも自分を貫き、ストイックな生活によって年齢を重ねても引き締まった体を保つ。そんな吉川だからこそ盛り上がるシーンなのである。また彼は広島出身の被爆二世であることを明かし、平和への願いを公にする人間としての一面も持つ。真っすぐな性格で、時に不器用さも顔をのぞかせるが、そこも含めて吉川が硬派の、そして最高のロックシンガーの一人である事実は揺らぎようがない。

出身地
Japan
生年月日
1965年8月18日
ジャンル
ロック

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