マカロニえんぴつ

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マカロニえんぴつについて

自由奔放、そして縦横無尽なロックサウンド。2012年に結成されたマカロニえんぴつは音楽を作る上で決まりごとを設けず、常にその時々の自分たちの感覚を貪欲に追求している。ジャンルやスタイルに縛られないそのサウンドをあえて定義するなら、彼ら自身が称している「マカロック」という言葉になるだろう。だからこのバンドの音楽への印象は、リスナーそれぞれが出会った楽曲やタイミングによって異なっていて当然といえる。例えば、彼らがインディーロックシーンで大きく台頭した時期に当たる2018年のシングル「レモンパイ」やその後の「ブルーベリー・ナイツ」は、ポップなメロディと弾むようなピアノが躍るポップチューン。かと思えばギターロックナンバー「ヤングアダルト」やUKロック的なサウンドの「恋人ごっこ」からは、愛情を求めながら生きる若者の生々しい本心を垣間見ることができる。また、楽曲の中にはキーボードを中心に壮大な、時には複雑な展開を見せるものもある。聴けば聴くほど深みにはまる要素をいくつも抱え持つバンドなのである。こうしたバンドになった背景には、はっとり(Vo/G)が青春時代に傾倒したユニコーンの“何でもあり”の姿勢が大きく影響している。それはユニーク極まりないバンド名にも通じていて、つまり空洞のあるマカロニは「無」の、字を書くえんぴつは「有」の象徴で、この相反するものの組み合わせこそが音楽への自由な発想を表明しているのだ。もっともこの理想が掲げられるのも、メンバー全員が音大出身という高いスキルに裏打ちされているからだろう。さらにバンドの特徴としては、インディー時代に存在を広く知らしめるきっかけとなった「青春と一瞬」に代表されるように、タイアップ曲が多いことが挙げられる。2020年のEP『愛を知らずに魔法は使えない』でメジャーデビューを果たしてからもその傾向は続き、パワーポップ的な「生きるをする」はテレビアニメのオープニング、ブリットポップの香りを放つ「はしりがき」はアニメ映画の主題歌だ。自分たちの音楽をより多くの人に届けようとする彼らの姿勢は、ライブの客層やファンの年齢層の広がりへとつながっている。楽曲にはシリアスな感情やメッセージが込められているケースも多いが、それを声高に押し付けることがないのもこのバンドらしさだ。彼らの音楽は、つかみどころがないようでいて、その裏にはむしろ音楽への強いこだわりがあるとも捉えることができる。彼らはこれからも自分たち流を貫く「マカロック」と共にまい進していくはずだ。

出身地
Kanagawa, Japan
結成
2012年6月16日
ジャンル
ロック

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