最新リリース
- 2023年3月24日
- 14曲
- The Bodyguard (Original Soundtrack Album) · 1992年
- Higher Love - Single · 2019年
- Whitney Houston · 1985年
- Whitney · 1987年
- Whitney Houston · 1985年
- My Love Is Your Love · 1998年
- Whitney: The Greatest Hits · 1985年
- Whitney · 1987年
- Greatest Hits · 1998年
- Whitney Houston · 1985年
必聴アルバム
- 1987年
- ホイットニー・ヒューストンが史上最高のシンガーの一人として世間に認知されていなかった時代があったことは想像し難いだろう。他界から何年もたった今聴いても、彼女の歌声は衝撃的で力に満ちており、相当な自信家でないと彼女の曲をカバーするのは難しい。しかし、1985年2月にセルフタイトルのデビューアルバムが発表された時、彼女はまだ21歳で、誰も彼女の名前を耳にしたことがなかったのだ。この陽気なバックアップシンガー兼モデルを世界的スーパースターにしようと決意した、アリスタ・レコードのクライヴ・デイヴィスの戦略はシンプルかつ天才的だった。R&Bの持つグルーヴィでソウルフルな親しみやすさとポップのキャッチーさを合わせることで、ホイットニーのクロスオーバーの可能性を最大限に広げ、人々の心をつかむ彼女の歌声をアメリカ全土に届けたのだ。その見事な戦略は成功し、グラミー賞を受賞した「Saving All My Love for You」、そして「Greatest Love of All」「How Will I Know」と、アルバムから3曲もの全米1位シングルを出しただけでなく、白人が並ぶポップチャートにしっかりとブラックミュージックのサウンドと質感を吹き込んで、現代の音楽が進む道を事実上変えてみせたのだった。そんな彼女の影響は、後にホイットニーの足跡をたどった、ポップを単なるジャンルではなく精神として扱った多くの強力なディーバたち(マライア・キャリー、クリスティーナ・アギレラ、アリシア・キーズ、Beyoncé他)の歌声に聴き取ることができる。「Thinking About You」はきらびやかな1980年代ダンスポップであり、「Greatest Love of All」に至っては、自分自身を奮い立たせる定番アンセムの一つとして、圧倒的で感傷的で、突き抜けた一曲として今も輝きを失うことはない。このアルバムはApple Digital Mastersに対応しています。アーティストやレコーディングエンジニアの思いを忠実に再現した、臨場感あふれる繊細なサウンドをお楽しみください。
アーティストプレイリスト
- R&Bシーンを代表する究極のディーバ。
- R&Bのディーバによるパワフルな歌声が光る音楽遺産をビデオで楽しむ。
- ビロードのように滑らかなボーカルが奏でる、エモーショナルなラブソング。
- ソウルやR&Bを中心にチャーミングでしなやかな名曲が並ぶ幅広いセレクション。
- 才女の美声は、歴代名シンガーのヴォーカルスタイルから創始されたもの。
- 定評あるスローバラードはもちろん、ダンスポップを歌いこなすスキルも光る。
- 2021年
- 2019年
ライブアルバム
ベストアルバム、その他
- 2007年
参加作品
- Various Artists
ホイットニー・ヒューストンについて
ホイットニー・ヒューストンは、教会にも巨大なアリーナにも根差した非凡な声と歌い方で、20世紀後半のポップ/R&Bが定義される上で大きな役割を果たした。1963年、ニュージャージ州ニューアークでゴスペルシンガーのシシー・ヒューストンの娘として生まれた彼女は、早くからモデルやシンガーとして活動し、1983年に伝説的な音楽プロデューサーのクライヴ・デイヴィスに見いだされた。1985年にリリースしたセルフタイトルのデビューアルバム『Whitney Houston』は大ヒット作となり、じわじわと燃え上がる「Saving All My Love for You」や軽やかな「How Will I Know」、感情を揺さぶる「Greatest Love of All」など、その歌声でパワーと感動をもたらした。続く1987年のアルバム『Whitney』は、「I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)」「So Emotional」といったきらびやかなクラブヒットと、「Didn’t We Almost Have It All」のような感情に訴えるバラードを見事に混ぜ合わせ、1980年代を代表するポップスターとしての彼女の地位は一層揺るぎないものになった。1991年に開催された第25回スーパーボウルではアメリカ国歌をゴスペル風に歌い上げ、1992年には恋愛映画『ボディガード』に主演。同作のサウンドトラックはヒューストンの楽曲を中心に収録され、中でも映画主題歌となったドリー・パートンの「I Will Always Love You」のカバーは、世界中で大ヒットを記録した。同年にR&Bシンガーのボビー・ブラウンと結婚し、翌年には一人娘のBobbi Kristina Brownが生まれている。その後、1995年の『ため息つかせて』と1997年の『天使の贈り物』でも映画の主演とサウンドトラックを担当し、翌年のアルバム『My Love Is Your Love』では、マライア・キャリーやミッシー・エリオットなど、他のR&Bやヒップホップの女性スターたちとの共演を果たした。2000年代になると、ヒューストンはボビー・ブラウンのテレビのリアリティ番組に出演しながらも、ポップシーンのスポットライトから遠ざかっていった。2012年2月にヒューストンはこの世を去ったが、彼女が遺した作品の数々は今でも世界中のシンガーが目指す目標であり続けている。
- 出身地
- Newark, NJ, United States
- 生年月日
- 1963年8月9日
- ジャンル
- ポップ