初のセルフプロデュースによるサードアルバムは、80年代の日本のロックシーンを代表する1枚。アメリカンポップスやストリートロックから影響を受けた華やかで重厚なサウンドに、キャッチーなメロディと英語を散りばめた散文体の歌詞が重なる佐野元春の独特の音楽スタイルは、本作で一つの完成型を見ることになる。小気味良いビートの軽やかなポップス "シュガータイム"、センチメンタルなロックチューン "ダウンタウンボーイ"、8分を超える壮大なナンバー "ロックンロール・ナイト" と初期を代表する楽曲が並ぶ。中でも表題曲 "サムデイ" は、独自の言語感覚とミディアムビートが融合し、日本語ロックの新しい可能性を広げた屈指の名曲だ。
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