5lackやAFJB、CYPRUSをはじめジャンルや世代を超えた客演に参加し、さらに野外レイブを主催するなど、ヒップホップの領域を精力的に拡張するkZmの2年ぶりとなるEP。自身のレーベル、De-void*より登場の本作は、ルーツであるヒップホップと、ロック、エレクトロニックミュージックのスリリングな融合を実践している。60年代サイケデリックロックの要素を織り込んだ「Summer Of Love (feat. Gliiico)」をはじめ、6曲のサウンドプロデュースとボーカルに、カナダのバンクーバー出身にして東京を拠点に活動する3兄弟によるバンド、Gliiicoが参加。ノイズ混じりのテクノトラックにLootaをフィーチャーした「Death Disco (feat. Loota)」や奈良を拠点にするコレクティブ、HEAVENからRY0N4を迎えたインダストリアルなベースミュージック「Dead Inside (feat. ry0n4)」など、ハイブリッドなビートを乗りこなしながら、kZｍはオートチューンを交えたラップを縦横無尽に操り、ヒップホップの新たな可能性を切り開いている。