サディスティック・ミカ・バンドや YMO、ビートニクス、スケッチ・ショウといった輝かしいキャリアを誇り、1970年代にデビューして以降、日本のポップ・ミュージック・シーンに数々の金字塔を打ち立てながら、常にキー・パーソンとして優れたクリエイティビティを発揮してきた高橋幸宏。彼の呼びかけで2007年に結成された実力派アーティスト6人によるバンド、pupa が2010年にリリースした2ndアルバム。メンバーは1980年代から活躍するシンガー・ソングライター / ギタリストの高野寛、父にフォーク・シンガーの高田渡を持つマルチ・インストゥルメンタリストの高田漣、CORNELIUS や木村カエラ、くるりなどの作品にも参加するキーボード奏者の堀江博久、UA や Chara、Misia などの作品を手がけたことで知られるプロデューサーの権藤知彦、そして、1980年代から女優 / シンガーとして活躍してきた原田知世。サウンドのベースはライトなエレクトロニカに置きつつも、その狭い枠に留まることなく、それぞれ確かな実力を持つメンバーのスキルを活かしたプロダクションはさすがの一言に尽きる。豊かな音楽性を感じさせるポップ・アルバムだ。
pupaのその他の作品
- 2008年
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