後期ロマン派のアレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーとFranz Schrekerは、同時代の誰よりも輝きを放つ作曲家であった。知る人ぞ知る存在であった彼らの音楽は年月を経て再評価され、その美しい管弦楽の響きは現代の聴衆を魅了している。ここに収録される2作品は、改訂される前のオリジナル版。1905年に初演されたツェムリンスキーの『Die Seejungfrau』は、人魚姫の美しい王子への求愛と悲運を描いたハンス・クリスチャン・アンデルセンの物語を描いた交響詩であり、Schrekerによる『Der Geburtstag der Infantin』は、1891年にオスカー・ワイルドがこびとを主人公に書いた短い童話を基に作曲された。色彩感にあふれた豪奢な管弦楽法による表現は両作品に共通するところで、作曲者2人の想像力を存分に味わうことができる。録音も秀逸で、後期ロマン派の豪華絢爛な管弦楽曲を愛するリスナーには要注目のアルバムだ。
- ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団, トーマス・ビーチャム & ビーチャム・コラール・ソサエティ
- ヘルベルト・フォン・カラヤン, フィルハーモニア管弦楽団 & フィルハーモニア合唱団
- ルドルフ・ゼルキン, フィラデルフィア管弦楽団 & ユージン・オーマンディ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 & カール・ミュンヒンガー
- チェコ・フィルハーモニー管弦楽団, ズデネック・コシュラー, モスクワ放送交響楽団 & フアト・マンスーロフ
- ライプツィヒ聖トーマス教会聖歌隊, ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団, ギュンター・ラミン, アグネス・ギーベル, マルガ・ヘフゲン, エルンスト・ヘフリガー, Franz Kelch & Hans-Olaf Hudemann