ザ・フォーク・クルセダーズで一世を風靡した加藤和彦が1972年に結成したサディスティック・ミカ・バンドのセカンドアルバム（1974年発表）。ヴォーカリストを2人擁するバンドでありながら、インストゥルメンタルが5曲もあるコンセプチュアルな構成となっている。サウンドは前作とは打って変わり、ファンクやハードロック、プログレといった要素も採り入れた多彩な印象で、後に日本でもブームとなるフュージョン的な感覚を先取りしている点も見逃せない。ヒット曲"タイムマシンにおねがい"を収録した本作は、1975年にイギリスとアメリカでも発売され好評を博した。プロコル・ハルム、ピンク・フロイド、ロキシー・ミュージックなどを手掛けたCHRIS THOMASがプロデューサーとして参加している。