憂歌団

憂歌団

アコースティックなブルースがさく裂するデビューアルバム。発表された1975年の日本はブルースロックがブームだったものの、このバンドが基盤に置いているのは戦前のブルース。木村充揮のしわがれ声が味わい深い"嫌んなった"、放送禁止になったファーストシングル"おそうじオバチャン"など、どの楽曲にも関西の下町の生き生きとした光景が映し出されている。サウンド的には、メンフィスやシカゴのルーツ的なブルース色に、ラグタイムやジャズの匂いをまとったものもあり、要所で響く妹尾隆一郎のハープの効果も相まって聴きどころが多い。制作当時のメンバーが4人とも20代前半だったというのも驚き。日本のブルース界を豊かに彩った彼らの歩みは、このアルバムから始まった。

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