歌姫のラストステージを見守るファンの心理を描いた"おやすみ泣き声、さよなら歌姫"、恋に悩む女性の独白の中にバンド自らへの皮肉を織り交ぜた"社会の窓"、男を引っ張っていく女性の強い思いを歌う"憂、燦々"と、クリープハイプならではの独特な世界を見せるセカンドアルバム。ヴォーカル&ギターの尾崎世界観による、ヒリヒリとした切迫感を帯びる甲高い歌声が、キャッチーなメロディにほのかな切なさを色付けている。孤独や憂鬱、不安といったマイナスな感情をつづりながらも、どこか明るくポジティブな気持ちへと昇華させるヴォーカルとダイナミックなバンドサウンドが、何度も繰り返し聴きたくなる高い魅力を持っている。
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