メシ喰うな

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メシ喰うな

1981年にリリースされた唯一のオリジナルアルバム。その後に町田康として作家活動を始めるのもうなずける町田町蔵の奔放な言語感覚は本作から顕著で、ひきつるようなヴォーカリゼーションも含めて、関西パンク/ニューウェイブを代表する作品として現在でも大きな影響を誇っている。パンクアルバムとしてのみならず、音楽的にはすでにポストパンクへとはみ出しているのもポイント。ロカビリー風のキラキラしたギターサウンドが爽快な"フェイド・アウト"や"インロウタキン"のようなポップセンスもありながら、The Birthday Partyなど海外のバンド群と張り合うヘヴィなタイトル曲まで、音楽性の幅は広いがどちらもフリーキーでトリッキー。しかし、本作リリース後、3か月でバンドはあっけなく解散。それにしても、町田はこの当時まだ18歳だったというから恐れ入る。

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