CharaやUA、Monday満ちるらを手掛け、プロデューサーとしての評価を確立したMONDO GROSSOの大沢伸一に見出されたシンガーソングライターのbird。大ヒットを記録したデビュー作『bird』に続くセカンドアルバムは、birdの抜きん出た歌唱力と大沢のプロデュースワークが冴え渡る。4ヒーローにも影響を与えたチャールズ・ステップニーのストリングスアレンジを彷彿とさせる「オアシス」や2ステップの「マーメイド3000」をはじめ、作品の主軸となっているのはクラブジャズとポップミュージックの融合。フックの高揚感が際立つフォーキーな「マインドトラベル」やオリエンタルなラヴァーズ・ロック「桜」、谷川俊太郎の詩にインスパイアされた楽曲にラッパーのTWIGYをフィーチャーした「これが私の優しさです」など、そのオリジナリティは前作以上に際立っている。