ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール

ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール

ウクライナのキーウに生まれ、アメリカを拠点に活躍するピアニスト、ヴァレンティーナ・リシッツァ。自身のSNSのチャンネルに4,500万人を超える訪問者を集めるなど、インターネットの世界を席巻した後、ロイヤル・アルバート・ホールでイギリスにおけるソロデビューリサイタルを開催した。大きな話題を呼んだこの公演のチケットは見事ソールドアウト。本作はその時の演奏を収録したものだ。2012年6月の夜、この歴史あるホールに集まったオーディエンスが堪能したのは彼ら自身がリクエストした曲だった。それらはリシッツァのレパートリーの中でも特に定評のあるものばかりで、ベートーヴェンの『月光ソナタ』や「エリーゼのために」、リストの「愛の夢 第3番」や「ため息」など、おなじみの名曲が多くプログラムされている。また、ショパンの夜想曲はリシッツァが歌心にあふれた表現力を持っていることを証明しており、4曲取り上げたラフマニノフの前奏曲の中では美しく躍動する「作品32 第12番 嬰ト短調」がとりわけ印象的だ。そしてリストの「ラ・カンパネラ」におけるリシッツァの驚異的なまでに正確な打鍵とめくるめくようなドライブ感は、リスナーの心をつかんで離さない。

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